「二酸化炭素(にさんかたんそ)が増(ふ)える、つまり地球の気温が上がるとね、気候(きこう)の異変(いへん)が世界中で起こるのよ。激(はげ)しい雨や、かんばつのために、農作物ができなくなっちゃうし、海の水がぼうちょうしたり、氷河(ひょうが)がとけて海水が増(ふ)え、低地(ていち)の国では、海岸近くの土地が海の中へ沈(しず)んでしまうことだってありえるんだもの。地球温暖化(ちきゅうおんだんか)は、大変(たいへん)な問題なのよ」
「もう一つ地球の環境(かんきょう)が悪くなっている原因(げんいん)が、"酸性雨(さんせいう)"。"酸性雨(さんせいう)"というのは、強い酸(さん)をふくんだ雨や雪が、地上に降(ふ)ってくることを言うの。なぜ、強い酸(さん)をふくむかというと、これも、人間の活動が原因。
 工場や、発電所、自動車や暖房(だんぼう)などで石油や石炭を燃(も)やすと、二酸化炭素(にさんかたんそ)とともに、硫黄酸化物(いおうさんかぶつ)と窒素 酸化物(ちっそさんかぶつ)というものが発生するの。この二 つの物質(ぶっしつ)は、空気中で硫酸(りゅうさん)と硝酸(し ょうさん)という強い酸(さん)に変わって、大気の中のよごれは、雨や雪にもとけこんでしまうので、強い酸(さん)も、雨や雪にとけ込(こ)んで地上に降(ふ)りそそいでくることになるのよ。
 強い酸(さん)は、いろいろな物質(ぶっしつ)をとかす力が強くて、生物を傷付(きずつ )ける力も持ってるこわい雨なの。北ヨーロッパやカナダ、アメリカなど では、酸性雨(さんせいう)のために多くの湖やぬまで、魚が1ぴきもいなくなってしまったこともあるのよ。そのほかにも、針葉樹(しんよ うじゅ)の先がかれて、さらには、森林全体がかれて無(な)くなるという被害(ひがい)も出てるの」