次に,最初に石炭を見つけた人についてですが,私もそんなに昔から生きているわけではないので,
はっきりいって分かりません(笑)。
石炭ランドの「石炭の歴史」のところに少し書いてありますが,大昔のことはよく分かっていません。
ここでは,日本のことについてのみ書くことにしますね。
石炭は「燃やして使うもの」というのがふつうですが,実は一部では「かざり」として使われることもありました。
福岡県にある王塚古墳で見つかった,石炭で作られたかざりは,日本でもっとも古い時代の石炭の1つです。
これは今からおよそ1500年近くも昔の6世紀のものとされています。
「燃える石」としての石炭については,日本書紀(社会の時間に習ったかな?日本でもっとも古い歴史の本です)の中に,
「668年7月に越の国から燃える土と燃える水を天智天皇に差し上げる」と書かれているのがもっとも古いものです。
今から1300年以上昔のことです。この「燃える土」が石炭,「燃える水」は石油でしょうね。
ちなみに「越の国」は今の新潟県のあたりです。残念ながらここでは見つけた人の名前は出てきません。
人の名前が出てくるもっとも古い本は,「三池石炭山由来」という本です。
これによると,文明元年(1469年)1月15日,三池(福岡県)で農夫をしていた伝治左衛門
(たぶん「でんじざえもん」と読むと思います)が,寒かったので岩の上でたき火をしたらその岩が燃えたので,
燃える石があることを見つけたそうです。
あとは,天正年間(1573〜92年)に,肥前西彼杵郡松島釜之浦(長崎県ですね)で漁師をやっていた
五平太(ごへいた)という人がやはりたき火をして燃え移った石を見ておどろいた,という話があります。
石炭の話が本の中にたくさんでてくるのは,18世紀になってからです。
本格的に石炭が使われるようになったのは19世紀からですから,私たち人間はわずか200年間でたくさんの
石炭を使ってしまいました。石油や天然ガスも同じで,現在エネルギー資源はどんどん少なくなっています。
電気などのエネルギーをむだ使いしないように,みんなが気をつけなければいけませんね。
(参考文献:石炭の技術史 摘録(上巻),児玉清臣著)