Q3 「石炭1キログラムで,どれだけの電気が作られるのか,教えてください」
石炭ランドの中でも説明してありますが,ひとことで石炭といってもその種類はさまざまです。
ここでは,発電するときに使われる代表的な石炭について考えることにしましょう。
一般的に火力発電所で使われる石炭は瀝青炭(れきせいたん)で,その発熱量は6000kcal/kg
(キロカロリー/キログラム)です。発熱量が大きいほど,大きな電力を得ることができます。
さて,今この石炭1kgを発電所で燃やすことにしましょう。
この石炭を燃やして生まれたエネルギーがすべて電力に変わったとすると,
およそ7kWh(キロワットアワー)の電力量が得られます。
(電力量キロワットアワーについては後で説明します)
ところが実際には,石炭を燃やしても全体の40%位しか電力に変えることができません。
ですから,現実に石炭を1kg燃やして得られる電力は,
7×0.4 = 2.8 kWh
となります。
ここで,電力と電力量について説明します。
私たちが使っているテレビや冷蔵庫などの電化製品は,電気で動いています。
電力とは,電気がどれくらい使われたかを表す量で,「電流」×「電圧」で表されます。
電流はA(アンペア),電圧はV(ボルト)という単位で表され,
電力は,W(ワット)あるいはkW(キロワット)と表されます。
ここで,1 kW = 1000 Wです。1 km = 1000 mと同じ関係ですね。
ちなみに日本の家では,電圧はふつう100Vです。
例えば,100Vで2Aの電化製品が使う電力は,
2[A]×100[V] = 200[W] = 0.2[kW] となります。
電力量は「電力」×「時間」で表されます。
電力がkW(キロワット),時間はh(アワー)なので,
電力量はキロワットアワーとなります。(アワーは英語で時間という意味です)
例えば,200Wの電化製品を10時間使ったときに使われる電力量は,
200[W]× 10[h] = 2000[Wh] = 2[kWh] となります。
上の内容は,すこしむずかしいかもしれません。細かいことはいいので,
「石炭1kgから作り出される電気は,電力量で2.8kWh=2800Wh」ということだけは覚えておきましょう。